金沢まちづくり市民研究機構の取り組みは、全国的にもユニークな取り組みでした。市民が自主的に参加し、ディレクターのもとで、それぞれ、都市づくりやまちづくりに関わるテーマについて調査研究し、金沢市や市民に提案するものです。
それらについて、各担当部局が参考にしたり、施策化を検討したりしました。また、こうした活動を通じて、参加市民がまちづくりについての理解を深め、市民活動のリーダー的な意識と能力を獲得していくことになります。
本研究機構は、機構として専門スタッフを持たないで設立、運営されました。したがって、その最も大きな利点は、市民による、市民の生活体験や問題意識にもとづいた、まちづくりへの研究と提言です。
各グループのディレクターとして、地元大学に在籍する教員の経験と学識を巧みに生かした点も良好に運営できた秘訣と思われます。
本機構は、昨年度に、第9期を持って活動を終えました。約10年間にわたる活動について、「金沢まちづくり市民研究機構活動記録誌-2003~2012-」としてとりまとめました。